『ナツアオイ』 ―あとがき―


■ 謝辞


 完結までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。
 なぜかほぼ毎日更新になってしまい、実はヒイヒイ言いながら校正&更新作業を行っておりました。
 なんとか無事に完結させることができたのも、ひとえに応援してくださった皆様のお陰です。
 更新後にいただいたWEB拍手やメッセージ、ものすご〜く励みになりました。
 ありがとうございました^^。



■ ストーリーについて(裏話)


 らしい話が書きたいなという動機に始まり、どうせなら季節感が目一杯描写できる話がいいなと思い…、 結果、田舎町が舞台の青春恋愛物語になりました。
 ノスタルジーを感じていただくことが密かな目標でした。
 義兄妹モノという最近では若干ありふれ感のある設定ではありますが、 恋愛だけでなく、切り離せない”家族”という問題を突っこんで展開させたいと思いました。  青春らしく、できれば友情的なものも交えたいと…。
 ですが自分で書いておいてなんですが、この話はある意味ファンタジーだよな、と思いました。


 本作品において、一人称なるものに初めて挑戦したのですが、慣れるまでが大苦戦でした。
 女子高生なのであまり難解な単語では表現できませんし、口語に近い簡単な言葉で 的確に心情や情景を描写するというのは、結構難しいものだと実感しました。
 文章に関しては、今作についてはもう…、圧倒的に推敲校正が手薄になりまして……、 かなり危うい文章を掲載してしまっております。
 読み返すのが恐いくらいです。。。
 お見苦しいものをお見せして申し訳ないです。


 ストーリー展開について……、
 第四章以降の展開の速さについては、驚かれた方も多いのではないかと思います。
 そしてナツとアオイがくっついたのは、どうやら多くの方を驚かせる”意外な展開”だったようで、 直後に驚きのお声をたくさん頂きました。
 特にアオイの爆弾発言の反響は凄まじかったです(笑)。
 私としてはいちおう”王道”を目指すということで、 最初から二人のハッピーエンドと決めておりました。
 ハッピーエンドにはするけど、散々苦労させてからくっつけてやろうと……(嫌な作者だw)
 高梨先輩との結末を期待して下さった方には、ごめんなさい。
 (高梨さん、予想以上に人気があってビックリ&嬉しいです♪)



■ キャラクターについて(同じく裏話)


 やはり一番力を入れたのは、主人公ナツ、のつもり……です。
 少しずつ成長を感じていただけるように、心情描写に神経を使いました。
 これもいまいち表現力が追いついていないのが悲しいところですが…。
 一度、連載中の感想でも頂戴したお言葉なのですが、”幼い危うさ”を持ちながらも、”愚かではない”、 未熟だけど強さと可能性を秘めた子を目指しました。
 あまりにアオイ一辺倒すぎるのはどうかと思いましたが(自分で書いておいて…)、 直情的で真っ直ぐ、融通のきかない昔気質な部分を併せ持った現代っ子にしたつもりです。


 アオイについては…、
  1.軽そうで重い人
  2.その辺にいそうでいなさそうな人
  3.何を考えてるのか、わかりそうでわからない人
 ……全てが意図した通りではありませんが、結果的にこんな人物像になったように思います。
 雰囲気としては、夏と太陽と風をイメージしたつもりですが、どうなんでしょうね。
 ナツの視点からなので、かなり爽やかに聖人化(?)されて描写されてますが、 実際はそれなりに生々しい奴だと考えています…。
 彼視点の話を書いたら、ナツ視点とのギャップに引かれそうな気がします。



■ 続編&新作について


 今のところは未定としか申し上げられません。
 ただ、このお話には一応、続編の構想というか…、(脇役も含め) 彼らの”その後のストーリー”的なものが作者の脳内に存在しています。
 本編にも何箇所か、続編に繋がりうる伏線モドキが散らばっています。 (そのまま放置しても問題ない程度のものではありますが)
 ですがわたくし、私生活の都合により9月以降再びネットから遠ざかりがちな日々に入ります。
 そういうわけで、今はまだまったく見通しの立たない状態です。



 最後になりましたが、応援本当にありがとうございました。
 このような蛇足的なページにも目を通して下さり、心より感謝申し上げます。
 再びお目見えする機会がありましたら、その時はぜひよろしくお願い致します。





2008.8.24. from sayumi







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